石川県心臓病
地域連携推進協議会

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心不全の治療

生活習慣の改善

生活習慣の改善

入浴

入浴

入浴は、入浴は血管が拡がって血液の流れをよくすることで、心臓が楽になる効果がありますが、長すぎたり熱すぎたりすると心臓に負担をかけてしまいます。心臓に優しい入浴をこころがけ、以下の点に注意しましょう。

入浴前の準備
  • 入浴前に脱衣所や浴室を温めておきましょう。
    (急激な温度差は血圧が変動し、心臓の負担となります)
  • 空腹時や食直後、運動後の入浴は避けましょう。
入浴方法
  • お湯の温度は40~41度
  • 湯舟に入る深さはみぞおちあたりまで
  • 湯舟に入ってから出るまでの時間は10分くらい
  • 食事や運動などの活動前後は入浴は控えましょう。また、入浴後は安静にして、からだを休めましょう。

便通を整えましょう

便通

便秘による排便時のいきみは血圧を上げ、心臓に負担をかけてしまいます。また、利尿薬を服用していたり、水分を控えている人は便秘になりやすくなります。1~2日に1回は排便があるようにしましょう。

便秘を予防するためには
  • 食物繊維の多い野菜を摂りましょう。
  • 適度な運動を心がけましょう。
  • 便秘が続く場合は、医師に相談し、下剤を処方してもらいましょう。
  • 便秘でも医師から決められた水分量は守りましょう。

禁煙をしましょう

禁煙
  • タバコは血管を収縮させて血圧や脈拍を上げ、不整脈を引き起こす作用があります。心不全を悪くしないために、禁煙が必要です。
  • やめたい意思があってもやめられない場合は、禁煙外来を利用する方法があります。医療機関にご相談下さい。

節酒を心がけましょう

節酒

お酒を飲みすぎると、水分のバランスが崩れ、血圧も上がり、心臓の負担になります。お酒は適量の範囲内で、楽しむ程度に控えましょう。

お酒の適量の目安
  • ビール:中びん1本(500ml)
  • ワイン:グラス2杯(200ml)
  • ウイスキー:ダブル(60ml)
  • 日本酒:1合(180ml)
  • 缶チューハイ(5%):350ml
  • 梅酒(10%):200ml

感染症を予防しましょう

感染症予防

風邪や肺炎などの感染が起こると、からだや心臓に負担がかかり、心不全を悪くする原因になります。

手洗い、うがいを心がけ、予防のために肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチン、コロナワクチンなどの予防接種をしっかり行い、いつもと体調が異なると感じたら早めに医療機関に受診することが大切です。

服薬について

服薬

症状が良くなっても、心不全が完治したわけではありません。薬を飲み始めて都合の悪いことが起きた場合は、お薬は自分の判断でやめず、医師や薬剤師に一度相談するようにしましょう。服薬を忘れがちの方は、薬の一包化を薬局でお願いしたり、服薬カレンダーをつけたり、ご家族に管理を手伝ってもらうなどの工夫をしていきましょう。

このように毎日の生活の中に患者さん自身では気づかない、病気や心不全を悪くする習慣があったり、少しの工夫をすることで、やれないとあきらめていたことでもやれることも少なくありませんので、近くにいる医療スタッフと一緒に見直してみるのもいいかもしれません。

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