心不全の治療
運動療法
適切な運動は、体力の向上や筋力の維持に効果的であり、心臓の負担を減らすことにもつながりますので、積極的に行うことが進められています。医師からの注意点を守り、とくに最初の1か月間は軽い運動から始めてください。
適切な運動とは、誰かと話しながらできる、軽く汗ばむ程度の運動を週に3回以上、20~60分程度を行ってください。
具体的な運動の方法
1 血圧・脈拍数の測定(家庭用の血圧計で測定する)
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2 準備体操(椅子に座って手や足の運動。深呼吸を行う)
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3 有酸素運動(歩行や自転車エルゴメーターなど)
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4 筋力増強運動(ゴムバンド、スクワットや踵上げ)
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5 整理体操(深呼吸、ストレッチ)
- 6 血圧・脈拍数の測定
運動の注意点
運動をしてはいけないとき
- 息切れが悪化しているとき。特に、安静にしていても息が切れるときは要注意。
- 体重の増加やむくみが増えているとき。
- 動悸がするとき。
- 強い疲労感やめまいがするとき。
注意点
- 準備体操を十分に行ってください。
- 満腹や空腹を避け、食後1-2時間はあけましょう。
- 水分補給は医師と相談してください。
- 極端に暑いときや寒いときは控えましょう。
- 気分や体調のすぐれないときは休みましょう。
- 軽く汗ばむ程度の運動を継続的に行ってください。
雪かき
- 雪かきは、静かに座っている姿勢よりも6−7倍の酸素が必要となり、心臓に大きな負担となります。
その為、心不全の方にはお勧めしません。
農作業
- くわを使用した農作業は静かに座っている姿勢よりも5-6倍の酸素が必要となり、心臓に大きな負担となります。
前かがみになると心臓への負担が増し、心不全を悪くさせてしまいします。