石川県心不全メディカルスタッフネットワーク
設立の経緯
高齢化社会が急速に進む中、今後、心不全患者さんは徐々に増加することが予測されています。心不全増悪時には急性期病院に入院し点滴、内服治療や酸素療法を行い、症状改善と共に患者の状態に応じて回復期・療養期病院へ転院し必要な治療、リハビリテーションを継続しています。また自宅に退院した場合は、生活期医療機関での継続した診療が行われています。しかし心不全は増悪、緩解を繰り返し、徐々に悪化する進行性の致死的疾患です。心不全の治療は、医師が薬物治療やカテーテル治療を行うだけではありません。様々なメディカルスタッフが協力し、心不全という病気を患者により深く理解してもらい、生活習慣の管理、行動変容を促すことで、QOLを維持し、心不全増悪を回避することができ、心不全治療の大きな柱となっています。
こうした心不全患者さんに向けて、一定の専門知識を持つメディカルスタッフが連携し、病状に応じた適切な医療を途切れることなく提供できるよう、心不全知識の共有および、横の関係を気づき、円滑に医療が提供できる環境を構築するため、当ネットワークを立ち上げました。
当ネットワークの目的
当ネットワークは心不全患者さんの在院日数短縮、再入院率減少、健康寿命延伸を目指しており、以下の4点を目的としています。
- 1 職種を問わず、石川県内のメディカルスタッフの心不全についての知識のアップデート
- 2 医療機関同士のメディカルスタッフ同士の「顔の見える関係」の構築
- 3 石川県心不全パス・手帳の周知、利用の促進による地域連携体制の強化
- 4 心不全療養指導士の養成
活動内容
毎月第3木曜日18時30分〜19時30分症例検討、勉強会、講演会を開催しています。
心不全診療に関わるメディカルスタッフご参加できます。ご参加を希望される場合は、shibata126@ipch.jp までご連絡下さい。